2009年 11月 06日
業夜勤明け ホテルで朝食を取り 帰宅し散歩 お風呂に浸かって 眠らずに待ち合わせへ 天王洲 銀河劇場で上演中の「錦繍」を観に。 原作は宮本輝の小説、宮本輝の作品の中で一番好きである そして、18歳から気づけば読み返し、読み返し、何度も何度も読み返してきた小説である そして、きっと私の中のベスト5に入るほどの大好きな小説である 出演 鹿賀丈史、小島聖 演出 ジョン・ケアード 往復書簡で綴られているこのお話が どんな風に舞台になっているのか 音楽を藤原道山が尺八の生演奏で彩るということを、尺八をやっている人は知り 私は大好きな「錦繍」だから観に行きたい、と一致 3時間もの長い舞台だった すべての出演者がずっと舞台にいる そして、まるまる本を一冊読み終えたように、そっくりそのままの言葉たち 今まで何度も何度も読み返していて、私もまるで暗記してしまっている文章がある そこがピタリピタリとはまり そして 小島聖が とてもとてもよかった 素晴らしかった 痛々しすぎた 物悲しい、それでいて時として力強い尺八も 素晴らしかった このお話の要でもある モーツアルトもたくさん流れる いつもこれを読み終えた時のように じんわりと涙が止まらなくなってしまった そして 亜紀が心のたけを叫ぶ そこは私の心のたけを叫ばれたようで いまだに涙が出てしまうのは やはり刺激を受けすぎたのか 毎回思うのである ここで出てくる「業」という言葉 じゃあ、私の業とは? 今こういう生活をしていることが 私の業が起こしたことなのだろうか 「再生」が必ずできるという人間の持つ力強さも感じずにはいられない もう29時間も起きているというのに全く眠くならないのはやはり興奮しているのだろう 観劇後、大井町の「権正」にて お蕎麦 鴨汁そば とても濃くて香ばしい汁 美味 思いのほか芸術の秋となっている今年 私の身体の中のミルフィーユをもっと重ねるべき時
by lovebblove
| 2009-11-06 23:00
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