B.B. makes me happy vol.3

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Amaryllis


昨晩の夜勤は信じられないこと連続だった
なんだ この試練

いらっしゃったお客様の予約がないという
誤って新人スタッフが削除してしまっていたことが発覚
最初に受けたフロントスタッフが「本日満室ですし、キャンセルになってますが?」なんて言ってしまったものだから
大変なことになった
責任者出てこいになるのは当然
なんとかおさめていただき
まずは今用意できるお部屋をそのお客様用に

アーリーチェックアウトのお部屋がひとつだけあったからそこを掃除することに決め
そのお部屋に走る
掃除をしている間もインカムがひっきりなし

今度はなんだ
3名様のお客様のお部屋にエキストラベッドがないという
3名だと電話で受けたスタッフがまったく何も手配をしていなかったということが発覚
もう夜中だ
お客様も早くお休みになりたいだろう
2名の料金のままでいいのなら3人でツインで寝るからいいよ と笑って言って下さった
なんて優しいお客様

それに今日から夜勤のチーフ研修を受けてるトレーニーがいるから
そちらの指導もあって
途中で頭がクラクラしちゃった

でも協力的ないい子たちとの夜勤だったから助かった

ふー


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「万寿子さんの庭」 黒野伸一著 読了

昨日の昼間は眠れなくて 眠れない時は無理に眠ろうとすると余計眠れないから
まあ 横になってればいいのさ って最近は思っている
でも昨日は この物語に引き込まれて

すごくすごくよかったんだよ
20歳の京子ちゃんと 78歳の万寿子さんの 友情
友情、なのだ まぎれもなく
涙がじわじわして 胸がジーンとして

これほどまでに相手のことを思ってここまでできるって
最近の私にはどこにもなくて





今朝の帰りの電車で
私の目の前に小さな女の子がふたり、立った
小学校1年生ぐらいと3年生ぐらいの姉妹だろうか
私の隣があいていたのでお姉ちゃんは妹を座らせた
その電車にはあいている席はたくさんあったから、私はお姉ちゃんを妹の隣に座らせてあげたいと思い「どうぞ」と立ちあがろうとした
お姉ちゃんは「大丈夫です」としっかり答えた
じゃあ、と私も座りなおした

コンガリ日焼けした、カラフルな帽子をかぶり、カラフルな小さなお揃いのボストンバッグをもったふたり
とても仲がよくてお姉ちゃんが常に妹を気にして
あまり大きな声で話さないようにしていて
ああ なんだか 胸がいっぱいになるんだ こういうことで 最近はすぐに
私にも小さな妹がいるからもあるけれど

子供の純真無垢な佇まいは 最近の私を打ち抜いてしまうのだ


昔 とても不思議な体験をしたことがある
今から7年前ぐだいだろうか
アメリカから一時帰国し実家に滞在していた時
家の前の道を どこかに行くところだったのか 歩いていた時
ふと 今まで気づかなかったのだけど、小学校4年生か5年生ぐらいの女の子が私の隣にいて
一緒に歩いているような格好になって

その子はとスッキリした瞳の女の子で
髪の毛が短くて スラリと背が高くて
とてもよく通るキリリとした声で 「こんにちは」 と私に言った
私も当たり前のように 「こんにちは」 と答える

この辺りで会ったこともない子
まあ実家に帰ってくることもそうそうなかった時だから 知らない女の子がいるのは当然なんだけれど
なんだかその子のことを前から知っているような変な感覚になって

私は左に曲がらなくちゃいけなくて
曲がった
その女の子は曲がらなかった
まっすぐ行くのかな と少し後ろを振り向くと
その子はどこにもいなかった

おかしい とか こわい とか そういうことを思うよりも先に
あ、私の娘だ と思った
私の子供に会った と思った

今でもこの時の不思議な感覚は消えることなく
あの子は間違いなく私の子供であったと





暑さと忙しさで変になったわけではありません
ご心配なく


きっと私が曲がった辺りのお宅に入っていったんだろう、というオチでしょうけれど、ね
by lovebblove | 2010-08-06 11:27